Cha-ble_Vol16
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3業の責務として、これまでも、これからも継続していきます。 食の大切さを伝える食育の取り組み  スーパーマーケットツアーと並行して実施しているのが店頭に並んでいる食品の製造現場を親子で訪ねる工場見学ツアーです。その背景には「子どもたちに食の大切さを伝えたい」という想いを共にする食品メーカーさんとカスミの連携があります。 ふだん何気なく食べている食品がどこでどのように作られているのか。食品に対する子どもたちの興味や関心はそんなところからも生まれます。子どもたちの好きなウインナーソーセージを親子で作ることで「作る楽しさ」と「食べる楽しさ」を実感してほしい。そんな想いから企画されたのが茨城県筑西市にある日本ハム茨城工場・下館工房の見学ツアーです。 この日、ツアーに参加したのはカスミ館林店(群馬県)に集まった15組30名の親子の皆さん。国内最大規模のハム・ソーセージ工場を見学する前に併設する工房へ。ここはウインナーソーセージを自分で作れる手作り体験工房です。 お肉に好みのスパイスを入れて混ぜ合わせ、次に羊腸にお肉をつめて形を整えてから乾燥・スモーク。自分で作ったソーセージはお土産として持ち帰ります。工場見学では主力商品であるシャウエッセンの製造ラインを見学した後、出来立てウインナーを試食。ここでしか体験できない楽しみがいっぱいです。 「作る楽しさと一緒に食の大切さを伝えたいですね」と話すのは日本ハム首都圏量販部の山岸昌隆さん。こうした食育への想いは「作るのは難しかったけど楽しかった」「作っている人の顔が見られてよかった」など参加者の皆さんにも伝わっていました。 明日を見つめるリサイクルへの想い  この日は、茨城県八千代町にあるトレーのリサイクル工場も見学しました。使い終わったお刺身や惣菜のトレーをスーパーマーケットの店頭で集め、リサイクル工場で原料に戻して再びトレーを作る。「トレーtoトレー」という仕組みを世界で初めて実現したエフピコ関東リサイクル工場です。 カスミの茨城県内41店舗で回収された使用済みトレーもこの工場でエコトレーに再生。精肉用トレーとして活用しています。しかし、全国的に見れば食品トレーのリサイクル率はまだまだ低いのが現状。「このような工場見学を通じ子どもたちにリサイクルの大切さを伝えていきたい」と、エフピコ環境対策室の山岸隆さんは話します。カスミと、食品メーカーや容器メーカーの皆さんとの連携で続く工場見学ツアーは、子どもたちの豊かな食生活とリサイクル社会の未来へとつながっています。❶工場見学の前にトレーのリサイクルについて学びます❷熱心にメモをとる子どもたち❸再生されたエコトレーは精肉用トレーとして活用され ています❹エフピコ関東リサイクル工場(茨城県八千代町)❷❶❹❸下館工房のウインナーはカスミでも販売しています使用済みトレーからトレーを再生するエフピコ関東リサイクル工場工場見学では試食できる「出来立てはおいしい!」明日をつくる「つながり力」「つながり力」

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