Cha-ble_Vol16
7/20

5を深めます。「誰かの役に立ちたい」という貢献マインドの育成も企業の重要課題とカスミはとらえているのです。 陸前高田七夕まつり体験学習2013  自社で取り組むさまざまな社会貢献活動を、カスミは新入社員教育にも取り入れています。2回目を迎えた「陸前高田七夕まつり体験学習」もその一つ。被災地を自分の目で見る、地元の七夕まつりに参加して現地の皆さんと交流する。8月6日から3日間の日程で陸前高田市を訪れ、人の絆を五感で学ぶ体験学習です。 参加した新入社員は93名。この体験学習では親元を離れて参加した小学生の世話役を務めるのも新入社員の任務。重視されるのはコミュニケーションですが何しろ初対面、子どもたちはそう簡単に心を開いてはくれません。ちょっとした気配りや安心感を与える対話は、店舗での接客にも通じます。 陸前高田に着くと、地元の震災語り部さんの案内で津波跡地やがれき処理が続く市街地を見学。2日目の8月7日は朝から祭り会場へ。陸前高田市の人たちにとって祭りは心の拠り所。毎年豪華に飾った山車が練り歩く「うごく七夕」と、山車同士が激しくぶつかる「けんか七夕」がこの日に行われます。 重さ5トンの山車を引いて歩くのは、炎天下の6キロの道のり。照りつける太陽、津波で流された街には日陰になる建物さえありません。それでも声を掛け合い、綱を引き、復興への願いを込め地元の人たちと心を一つにして山車を引きました。 「被災地を体で実感できたのがよかった」「ここで学んだ協調性を仕事に生かせると思う」。新入社員たちの感想は思い思いでしたが、共通していたのは、一人では辛くてできないことも、力を合わせれば逆境は跳ね返せる。体験学習を通して一番伝えたかったことです。 カスミ共感創造の森第3回植樹祭  新入社員が参加するもう一つの社会活動が5月に茨城県笠間市で行われる「カスミ共感創造の森」での植樹祭です。この森づくりは環境保全と地域の方々との交流を目的に2011年にスタート。地元の笠間市、地主さん、森林団体と連携し、吾国愛宕県立自然公園内で森づくりに取り組んでいます。 3回目の今年はお客さまや従業員など406名が参加し2千770本を植樹しました。新入社員は植樹とともに森づくりで大切な枝の間引きを行い、参加したお客さまやボランティアの皆さんと交流を深め役立つことの喜びを実感しました。 地域を越えて育む貢献マインド。つながり、支え合い、ともに役立つ喜びを学んだ若い力は成長力を高め、その輪をひろげていくにちがいありません。明日をつくる「つながり力」「つながり力」❶初めての枝打ち体験にワクワクの新入社員❷吾国愛宕県立自然公園内の約4haで森林再生を行う 「カスミ共感創造の森」❸5月の植樹祭に参加するのは新入社員の恒例行事で す(2013年度の新入社員)❹植樹をしながらお客さまや地域の方々と交流するの も「カスミ共感創造の森」の特徴です❷❶❹❸震災語り部さんの案内で津波跡地を見学がれきの中を巡行する陸前高田の「うごく七夕」の山車

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です