Cha-ble_Vol19
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10茨城のこだわりコーヒー 茨城県ひたちなか市に、1969年の創業以来、地元で愛され続けるコーヒーの名店があります。多くの人に「おいしい」と評判のサザコーヒー。近年、空前のコーヒーブームと言われ、豆を自身で買い付けし焙煎・抽出にまでこだわる店舗が急増しています。しかしサザコーヒーは創業時からすでに、そのスタイルを貫いてきました。愛されるコーヒーの理由は、一体どこにあるのでしょうか。 JR勝田駅から徒歩3分、商店街の中にあるサザコーヒー本店。緑豊かな中庭からは木漏れ日が差し込み、多くの人がコーヒーを片手にゆっくりとした時間を過ごしていました。そんな店内で、サザコーヒーの鈴木太郎副社長にお話をうかがいました。 「コーヒーの価値は何と言っても香りと濃度。同じ豆で、同じ量のコーヒーを淹れても、濃い方が価値がある。だから、豆にこだわってきました。例えば、標高の低い所で4か月で出来上がったコーヒーと、寒い所で1年かかったコーヒーでは、香りの濃さが全然違う。また同じ場所に、同じ品種を植えても、つくる人によって出来上がる豆が全然違うんです」 これまで世界中のコーヒー農園に出向き、実際に現地の人と顔を合わせて買い付けを行ってきたと話す鈴木さん。 「1回に200種類位用意してもらったものを片っ端から飲んで、全部自分の舌で確かめます」挑戦し続けるコーヒーの名店サザ コーヒー直営農園での初収穫までに18年。おいしさのこだわりはあきらめない精神にあり。

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