Cha-ble_Vol19
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11 商社に頼らず、現地の農園主と直接対話してきたことがサザコーヒーの強みなのです。ついに誕生した直営農園産のコーヒー豆 1997年。サザコーヒーはさらなる理想のコーヒーを求めて、コロンビアに直営農園(写真)をスタートさせました。当時は治安も悪く、実際に遺書を書いてから行ったとか。 「言葉の壁や災害による被害、減農薬で栽培するために病気で3回も全滅したこともあり、本気でやめようと思ったこともありました」 鈴木さんは、笑いながらそう言って当時の覚悟を話してくれました。 「1回や2回ダメだったからといって、あきらめたくない。かけてきたお金の問題などではなく、とにかくおいしいコーヒーをつくりたいという思いがあったから」 数々の苦難を乗り越え、品種改良などをコツコツと続けてきた結果、今年4月、ついに18年越しに待望のコーヒー豆を収穫することが出来ました。その名も『サザ農園』。 「良いコーヒーをつくるためには、良い土も必要になります。良い土って何かというと、地力なんです。コーヒーは種で、土の一番栄養分の高い所だけ持っていってしまいます。取られた栄養分の代わりに、そこに何を戻すのか? それを考えさせられることが多いんです。カツオ節の生産工程で出る魚粉がどうやらお茶に良いらしいと聞けば、それを試してみようとか。卵の殻はカルシウムをいっぱい含んでいるので、植物が出来上がる時に組織が強くなるのではないかとか…」チーム『サザ』、人へのこだわり おいしさを追求し続ける鈴木さんが、もう一つ大切にしているのが『人』。社員も実際にコロンビアの農園へ行き収穫を体験します。 「標高2千メートル、アップダウンのきつい斜面で、朝6時から4時間ほど摘み続けると手はボロボロ。それなのに出来上がるとたったの200グラム程。それでも続けるのは現地で実際に体験し苦労を知るとコーヒーへの思いが強くなるから。一人前のバリスタを養成するために厳しく指導するのも目的は同じです」 ただ一つ、おいしいコーヒーのために。コーヒーへの熱い思いが他にはないこだわりを生み、多くの人々に愛され続ける。そんなサザコーヒーの商品が、昨年12月からカスミ店舗でも販売されることになりました。商品の一つひとつに、サザコーヒーの深いこだわりが詰まっています。ドリップコーヒーの落ちる音を聞きながら至福のときに思いを馳せて中庭の緑の眺めが開放的で心地よいサザコーヒー本店の店内空間カスミ店舗で    豆を品揃え現在はフードスクエア水戸赤塚店、フードスクエア水戸見川店、フードスクエア大穂店、グラン・プルシェで取り扱っています。この夏は、カスミサマーギフトカタログにも登場します。美しいラテアートは同店のバリスタ選手権ファイナリストの作上:味と香りを厳しく吟味するサザコーヒー鈴木副社長下:生豆(右)そのものの品質とともにロースト(左)がコーヒーの味の決め手になる

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