Cha-ble_Vol20
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LocalLocaの縁者と共に地域の逸品との素敵な出会いで暮らしを彩る地域の魅力を高めるために、カスミは地元の生産者やメーカーと連携し、根強く愛されている味や食文化を食卓にお届けします。地元産さつまいもと栗の素材を活かしたお菓子 茨城県は全国屈指の農業県。美味しい農産物の宝庫であり、なかでもさつまいもは全国2位の生産量を誇ります。さつまいもといえば加工品の干し芋が有名ですが、新たな茨城名物としてナガタフーズの「すいーとぽてと」が評判を呼んでいます。 笠間市の農業生産法人有限会社ナガタフーズが、自ら育てた農産物の加工に乗り出したのは1992年。当初は大根のつま、おろしが中心でした。2006年に長男の永田修一取締役が家業を継ぐと、本格的に商品開発を展開し、大根ドレッシングを発売。さらに、さつまいもを使った「すいーとぽてと」の商品化に成功しました。なぜお菓子を手掛けることにしたのか、永田取締役に経緯をうかがいました。 「もともと干し芋を作っていたのですが、工場が稼働するのは年にわずか3カ月だけ。また、さつまいもは規格外の大きさになると、味は変わらないのに市場で値段が下がってしまう。その2つの問題を一度に解決できないかと考えたのがきっかけです」 続けて、味や品質へのこだわりを語ってくれました。 「スイートポテトはたくさんの商品が市販されていますが、原材料の表示を見ると、さつまいもより砂糖や白あんが多量に使われているものが少なくありません。せっかく農家が作るのだから、さつまいもを一番多く使い、砂糖を控え目にして自然の甘さに仕上げました。糖度を抑えて日持ちさせる技術などは、県の農産加工指導センターに相談。責任を持って安全・安心な商品を送り出しています」 品質の良いさつまいもは茨城県内でも海沿いの畑で育つため、現在は大洗町を中心に鉾田市、行方市などの契約農家から原料の約9割を仕入れ、年間を通して生産しています。 次に永田取締役が商品化したのは、茨城が全国一の生産量を誇る栗を使った「すいーとまろん」です。 「笠間市は茨城を代表する栗の産地でありながら、その多くが原料栗として長野県小布施町に出荷されています。やはり地元から最終製品を売り出したいと考え、商品開発に着手。地元JAの協力で剥き栗を仕入れ、加工・包装はさつまいものノウハウを活かして商コーヒーの味と香りを吟味するサザコーヒー鈴木太郎副社長さつまいもの品質を確認するナガタフーズ永田修一取締役

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