Cha-ble_Vol21
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13 繊細な絹織物(シフォン)のように、ふんわり柔らかなつくば米まいシフォン。ふわっとした食感の中にときおり顔を出す、シャキッとしたヤーコンのワイン煮が楽しいアクセントになっています。 生地には、常陸小田米の米粉、同じくつくば市産の海藻卵を使用。味はヤーコンのほか、ふくれみかん、ブルーベリー、かぼちゃ、いちごなど約10種類あり、どれも地元産食材を使っているのが特徴です。 開発・製造元は、つくばヤーコン株式会社。石島繁代表取締役は、体育学の研究者から農家へ転身した異色の経歴の持ち主です。 「フラクトオリゴ糖やポリフェノール、食物繊維が豊富なヤーコンを、世の中に広めようと決断しました。体育の目的も健康ですから、根っこは同じです」 2000年に完全無農薬・有機肥料でヤーコン栽培を開始。同時にお茶やうどんなど加工品づくりにも乗り出し、ヤーコンの成分を損なわない加工技術も開発しました。そうした技術と健康への思いを受け継ぎ、石島さんの2人のお嬢さんがつくば米シフォンを商品化。2015年夏に発売すると、茨城県農産加工品コンクール優良賞、つくば市認証物産品「つくばコレクション」など、一躍注目の的に。カスミではつくば市を中心に11店舗で販売し、月に約1万4千個を売り上げる人気商品となっています。 「乳製品も添加物も不使用なのが喜ばれ、市内17の保育園に納入しています。また、地元農産物の良質さと豊富さをアピールできるので、つくば土産にも最適です」と手応えを語る石島さん。いま挑戦しているのは、ヤーコンやハチミツの成分を利用して賞味期限を延ばし、遠方まで出荷できるようにすること。つくば米シフォンを、より広くより多くのお客さまにお届けできる日ももうすぐです。つくばヤーコン株式会社の石島繁代表取締役(左)と、カスミ地域商品開発部が手を結び、地元産食材のスイーツを市場に送り出している常陸小田米の米粉100%と自家栽培ヤーコンのワイン煮がコラボしたふわふわ&シャキッの新食感ケーキふわふわ&シャキッの新食感ケーキつくば米まいシフォン南米アンデス高地原産のヤーコンはキク科の野菜で、シャキシャキした食感が特徴。つくば市吉沼の約1haの畑で栽培している(茨城県つくば市)

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