Cha-ble_Vol21
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4Discover Local高齢者の食生活改善と移動スーパー 毎日の買い物に不便を感じている地域のお客さまへの取り組みとして、カスミは地元自治体と連携し、地域内を巡回しながら商品を販売する「移動スーパー」を展開しています。 その中の一つである茨城県取手市の桜が丘地区では高齢者、とりわけ独り暮らしの高齢者の偏った食生活の改善が課題でした。食品を購入する機会の減少や食生活に関する情報不足が原因で、栄養バランスが崩れてしまうケースが少なくないのです。 こうした課題を地域と共に解決していこうと、カスミは自治会の皆さんと連携し、シニア向けに体験型食育教室を開催しました。プログラムは4回シリーズで、カスミの管理栄養士が移動スーパーの販売場所に出向き、塩分の摂り過ぎを抑える料理法や骨粗しょう症予防の食事などの講義を試食を交えて実施。「食べ方や調理の工夫が参考になりました」と参加したお客さまにも好評でした。 買い物が不便な地域に単に食品を届けるだけでなく、カスミは食育という形でもお客さまに寄り添うことで健康的な食生活に貢献していきます。買い物に不便を感じている地域に食品をお届けする「移動スーパー」の販売場所で体験型食育講座を開催し高齢者の食生活改善を提案しています成 人シニア自分で作る、食べる、片づける カスミは出店エリアの中学校と高校を対象に、カスミの栄養士を講師に「弁当の日」を活用した食育出張授業を2014年度から行っています。 弁当の日とは、子どもが自分で自分の弁当をつくって学校に持っていくという取り組み。何をつくるか、材料をどこで買うか、どんなふうに調理するか、親も先生も一切手伝わないのが約束です。15年前に香川県の小学校から始まったこの取り組みは徐々に全国へ広まりつつあります。 家庭や学校とともに食育を進めていきたいという想いから、カスミも地域社会の一員としてその普及をサポートしています。 授業では、バランスの良い食事について学んだ後、実際に弁当を作って試食。クラス全員で自分の弁当を持ち寄って見せ合います。お弁当を「作る」「食べる」「片づける」を自分でやることで、中高生はふだん料理をつくってくれる人に対する感謝の心を知ります。また、失敗や工夫を体験することで食べることに関心が高まります。2015年度の「弁当の日」食育授業は3校で3回実施しました。地域の高齢者や従業員に向けた食育プログラム中学生高校生「弁当の日」に学校で食育授業「弁当の日」に中高生を対象とする食育授業を行っています自分で「作る」「食べる」「片づける」を基本にバランスの良い弁当作りを学びます

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