Cha-ble_Vol23
8/16

8てこそ保たれるものですよね。宮本 そう思います。年齢に関係なく、体を動かすことで脳が活性化することが、近年、脳科学の研究で証明されているそうです。また、好きな音楽を使用したり、仲間と一緒に活動したりすることで「楽しい」気持ちが生まれ、継続しやすくなります。 私は教室で教えていてその効果を実感しています。「先生、今日は 気分が重くて教室に来るのをやめようかと思ったんだけど、やっぱり来て良かった。楽しく帰れる」という生徒さんの声がたびたび聞かれます。小濵 スローエアロビックは脳の活性化を促すスポーツなんですね。宮本 そうなんです。体を動かしているうちに前向きな気持ちになり、笑顔になれます。小濵 私たちのお店ではこんなことがありました。お孫さんがどうしても幼稚園に行きたがらないからと、おばあちゃんが体操教室に連れてきたと言うんです。踊った後、そこにいた若いお母さんたちに相談してみたら、お孫さんを幼稚園に行かせる知恵を授かったというんです。そういう交流が生まれるのがいいのだと思います。宮本 スーパーマーケットがコミュニティやサロン的な役割を果たしていますね。素晴らしい発想だと思います。 エアロビックにはお母さんが赤ちゃんを抱っこしたまま童謡に合わせて体を動かす親子エアロビックというのもあります。子育てで戸惑い、いっぱいいっぱいになった若いママさんたちのストレスを軽減しようという取り組みです。子どもから高齢者まで誰もが元気になれるスポーツです。小濵 スーパーマーケットは音楽に合わせて体を動かしたり、知らない者同士が顔を合わせ和やかに話したり、一緒に軽食を食べたりして元気になれる場所になれそうですね。2年後の茨城ゆめ国体に向けて小濵 2019年には茨城県で国体が開かれます。宮本 エアロビックは「デモンストレーションスポーツ種目」として取手グリーンスポーツセンターで大会を開きます。競技性は少ないのですが、小中学生から高齢者まで、愛好者の方々に楽しく参加していただける内容を計画しています。茨城国体の4年後からは「公開競技種目」になることが決まりましたので、ますますエアロビックの周知活動をがんばりたいと思います。小濵 茨城県では1974年(昭和49年)以来の開催と聞いています。国体は地域スポーツの振興や生涯スポーツを根づかせるうえで絶好の機会ですね。 当社にも弓道とボート競技に出場する国体強化選手の女性従業員が2名働いています。仕事はスーパーマーケットで販売する精肉加工で、約4キロもあるお肉のかたまりから余分な脂人が元気に生きていく三要素は軽い運動、バランスの取れた食事、そして夢や生きがいをもつこと(宮本)茨城県エアロビック連盟理事長。1954年石川県生まれ。2008年、茨城県エアロビック連盟設立準備委員会代表兼事務局長。2009年より同連盟理事長。平成28年度文部科学省・生涯スポーツ功労者(日本体育協会認定エアロビック指導員)表彰を受ける。宮本 真理子(みやもと・まりこ)現在も地域でエアロビック指導員を続けている宮本さん(手前)イートインコーナーを活用したサンドイッチづくり教室参加者には体操教室の後の談笑時間も楽しみの一つ

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る