Cha-ble_Vol24
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「もったいない」から「ありがとう」へ政府の国民生活基礎調査(2016年)によると、日本の子どもの貧困率は13・9%、7人に1人が貧困状態にあるといわれています。一方、味や品質に問題がないにもかかわらず、廃棄される食品は年間621万トン*(2014年度推計)、その半数以上が食品の製造・流通・販売の過程で生じる事業系のものです。カスミの店舗から廃棄される食品を含む可燃ゴミの重量は年間約1万トン(2016年度)。その多くが、「もったいない」と思フードバンク食品を地域社会で有効活用するためにいつつ、販売管理のために売場から撤去した賞味期限・消費期限が切れる前の食品です。カスミは、こうした食品の有効活用と食品廃棄物の削減を目的に、2016年11月から出店エリアのフードバンクに食品を寄付する活動を始め、米や缶詰、調味料、菓子などを贈っています。寄付先の一つ、群馬県館林市にあるフードバンク北関東は、2010年4月に生活困窮家庭や福祉施設などに食品を贈る活動をスタート。活動をはじめた理由について、責任者の高橋あゆみさんにうかがいました。「フードバンクの母体であるNPO法人で生活困窮者の支援をするなかで、さまざまな理由で食事に不自由している状況を目の当たりにして、何か食べ物でできることはないかと探し当てたのが、フードバンクでした」現在、フードバンク北関東では、地元をはじめ県内外の食品関連企業106社かカスミは、賞味・消費期限の管理のため社内ルールに基づいて期限到来前に食品を店頭より撤去し、地域社会で役立ててもらうため、茨城・栃木・群馬3県のフードバンクへ寄付しています。地 域 と 活 き る地域の課題はカスミの課題。私たちカスミは、地域社会と協力して地域の課題解決に取り組み、より暮らしやすい地域づくりに貢献します。フードバンク移動スーパー防災協定2

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