Cha-ble_Vol24
5/16
防災協定を締結した自治体(2017年8月現在)茨城県茨城県守谷市日立市筑西市ひたちなか市笠間市茨城町つくば市神栖市取手市行方市かすみがうら市石岡市八千代町土浦市牛久市埼玉県三郷市宮代町千葉県我孫子市東金市多古町八千代市栃木県壬生町群馬県桐生市災害に強い地域づくりのために地元行政と協働で地域防災カスミは地震や水害などの大規模災害が発生したときに、地域の一員としてお役に立てるよう、出店エリアである茨城・千葉・埼玉・栃木・群馬5県の24自治体と防災協定を締結しています。協定は災害時、行政からの要請を受けカスミが食料品や生活物資などを供給・運搬するという内容で、こうした取り組みを通じ地域の防災活動に寄与しています。災害対応も地域スーパーらしく鬼怒川が決壊し、茨城県常総市で大規模な水害が発生した2015年9月の関東・東北豪雨の際にも、カスミは多くの住民が避難する茨城県や栃木県の4市町(常総市、つくば市、八千代町、壬生町)からの要請を受け、食料品や毛布などを自治体や避難所に届けました。このとき苦労したのは被災地への物資の輸送でした。水害で交通網が寸断され、当初、カスミの対策本部は輸送ルートを確保できませんでしたが、ソーシャルメディアを通じ、地元の方から対策本部に続々と情報が寄せられ、必要としている物資をいち早く届けることができました。また、避難所での生活が長引くにつれ、必需品のニーズは変化していきます。食料品も同じメニューでは味に飽きたり、栄養バランスに偏りが出るため、担当者が避難所でご要望を聞いておにぎりとパンを助六寿司に、サラダを野菜ジュースとフルーツゼリーに変えるなど細やかな対応を行いました。一方、被災地店舗の一つである水海道栄町店(常総市)は水害当日こそ停電などで営業を休止しましたが、二日目からは店頭販売を再開。店舗と本部が一体となって食料品や生活用品を提供しました。こうした災害対応にも①地域の中に店舗網を持つローカルチェーンであること、②お取引先の協力を得て災害時でも即応できる商品供給体制があること、といった地域密着スーパーとしての特長を活かしています。災害が発生したときも、カスミは地域のライフライン企業として、「お客さまのために」という企業理念を実践することを基本としています。防災協定カスミ総務部マネジャー石田 重樹Hot Lineカスミの店舗は災害の際にも地域のライフラインとして行動することを基本としています。その一環として、災害発生時の従業員安否確認システムを導入。万が一の際にも地域のお役に立てるよう日頃から防災の仕組みづくりに努めています。地域のライフラインとして行動するために東日本大震災直後のカスミの売場東日本大震災の際に茨城県つくば市内の避難所に食料品を搬送するカスミの従業員(2011年)茨城県常総市の水害で被災した水海道栄町店の店頭販売(2015年)カスミは、災害時に行政の要請により食料品や生活物資を優先的に提供する防災協定を出店エリアの自治体と結んでいます。5
元のページ
../index.html#5