Cha-ble_Vol25
4/16

土の中の微生物が大切だと考え、土壌を醸かもす(発酵させる)ことで微生物が快適に暮らせる環境づくりをしているから。カモスという名は「醸す」に由来します。農園を歩くと、足元の土がふんわり柔らかくて良い匂いがします。季節によってホウレン草、トマト、アスパラガス、菊芋、サツマイモなどを栽培。通年栽培されている小松菜のビニールハウスでは、青々とした葉が隙間なく茂っていました。硝酸塩の含有量が少ないのも、カモスの栽培法のメリットです。勧められて小松菜を生のままかじると、豊かな香りと甘み、みずみずしさが際立ち、まったくえぐ味のないことに驚かされます。微生物がよろこぶと野菜は美味しくなる食材の宝庫、茨城県。多種多様な農作物が生産され、農業産出額、耕地面積ともに全国第2位を誇ります。より付加価値の高い野菜づくりに挑む、意欲的な生産者と出会えるのも大きな魅力。その一つが、笠間市の『Kamos(カモス)』です。代表者の大橋正義さんを中心に、横山慎一さん、照沼康生さんが2013年に立ち上げ、3年後に法人化しました。脱サラして就農した3人は、自分たちの仕事を“微生物のお世話係”と表現します。作物が健康に育つためにはBest Local Supermarketディスカバー地域愛微生物の力で土と野菜作る人と食べる人みんなを元気に農 園 Kカ モ スamos [茨城県笠間市]約3haの農園で、自然の法則にしたがって微生物の力で野菜を育て、「Kamos」ブランドで販売。2016年に農業法人化。2017年9月に有機JAS認定を取得。Vegetables左から、照沼康生さん、大橋正義さん、横山慎一さん。農薬を使わず、愛情込めて土を育てる農業を笠間から発信4

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る