Cha-ble_Vol25
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Best Local Supermarketば虫食いや病気がなく、雑草も生えないので、無農薬で栽培できます」生産者の「物語」を食卓に伝えたいカモスの野菜を知ってもらおうと笠間市主催の商談会に出品したとき、カスミと出会って笠間店の地場野菜コーナーで販売がスタート。店頭で一目見てカモスの商品だと分かるよう、パッケージもカスミと一緒に検討しました。横山さんは、商品の“物語”にこそカモスらしさがあると考えています。「無農薬・無化学肥料を前面に出すよりも、私たちがどういう思いで農業をしているのか、なぜ微生物のお世話をすると美味しい野菜ができるのか、その物語を伝えたいですね」お客さまから好評を得て、カスミの取扱い店舗を徐々に増やし、全店舗に「冷蔵庫で約1か月は日持ちしますよ。発酵した土壌で健康に育っていますからね。微生物を元気にするために空気と水とエサ(米ぬか、※鶏糞など)を与えますが、マニュアル化はできません。例えば、料理の味をみながら塩を足したり火加減を調節したりするのと同じで、作物をみながらいろいろな要素を組み合わせて土づくりをしています」と語る大橋さん。試行錯誤を続行中だといいます。その土でどのように小松菜が育つのか、照沼さんが教えてくれました。「種まきの後に一度だけ水やりをすると、水を追いかけて約1メートルも根が伸びます。その根と微生物が、栄養分やエサをやり取り。共生のバランスが良けれ拡大。これにより、「美味しくて安全安心なカモスの野菜を、どこでも買えるようにしたい」という当初の目標を達成しました。一方で、課題も見えてきたといいます。それは、値段ではなく品質で選んでもらうための働きかけです。「価格競争に走れば行き詰まるのは目に見えています。消費者に付加価値の高い商品をよろこんでもらえれば、生産者も余裕をもって良い野菜をつくれる。人の心も社会も豊かになる仕組みづくりをしていかなければなりません。私たちの目標は、日本の農業を変えること。農薬を使わず、楽しく稼げる農業なら、自然と人が集まってくるでしょう」良い野菜を選んだら、各家庭でひと手間かけて料理をする。それにより、家族の絆を強くするのがカモスの願い。食卓から広がる家族団らんを思い描きながら、微生物のお世話を続けています。kitchen 晴ハレジン人 店主 永井 智一さん(笠間市)食材の力と持ち味を引き出す料理地域愛サポーター!茨城の食材を使った料理を通して、魅力を伝えるのが私の役割。食材の持ち味を活かして調理しますので、力のある野菜でなければ使いません。カモスさんの小松菜はさっと湯がくだけで甘みが引き立ちますし、サツマイモは砂糖を使わずに料理できます。ほかにも、「笠間の野菜を食べよう実行委員会」を立ち上げてイベント等を実施しており、そこでもカモスさんの野菜を紹介しています。カモスの野菜を使ったkitchen晴人(ハレジン)の料理「小松菜を美味しく食べるためのうま辛ポーク」は地元のイベントでも人気微生物で醸した土は驚くほどふんわりと柔らかい※微生物のエサとなる鶏糞は日本で唯一の有機JAS認定を受けた内外食品さんのオーガニックな鶏糞を使用カスミ店頭で品質の良さで選んでもらえるよう、より訴求力のあるパッケージデザインを模索している5

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