Cha-ble_Vol25
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サッカー関東大学リーグ1部2連覇を狙う筑波大学蹴球部、カスミは筑波大学蹴球部の公認スポンサーとして応援しています地域が抱えるさまざまな課題と、ビジネスを通して真剣に向き合う姿勢も大切にしています。 来年度、つくば市内にカスミの保育園を開設予定です。また、地元の農産物や逸品を地域商品という位置づけで発掘し拡販する活動を推進しています。行政にはできないことを企業として取り組む。カスミらしい地域貢献を通してファンを増やしていくことが生き残りの条件と考えています。永田 スーパーに行くのではなく、カスミさんに行く。スーパーならカスミさんではなく、カスミさんならこうしてくれる。カスミさんに対する市民の期待感はますますチェンジしていくでしょうね。アリーナを核としたホームタウンづくり小濵 にぎわいの創出や新たな商業集積など、街づくりや地域活性化の観点からも筑波大学のアリーナ建設を我々は積極的に応援したいと考えています。永田 ありがとうございます。アリーナは建築物ですが、重要なのはそこで行うスポーツや芸術といったコンテンツです。そのために大学は持てる知見や財産を惜しみなく投入しますが、それを観た市民の皆さんからも「おもしろいよね」「でも次はもっとこうしたらいいね」といった声が集まり、双方向のやりとりで一緒につくっていくことが重要だと考えています。小濵 みんなが楽しめるアリーナという点では観戦客だけでなく、地域住民も楽しめる体験プログラムが増えるといいですね。永田 たとえば、食べる楽しみもアリーナには欠かせませんよね。飲食しながらの観戦、観戦後にはアリーナ周辺の飲食街もにぎわうでしょう。小濵 アウェイチームの観戦者には地域物産のPRなどの効果も期待できます。茨城にはおいしい農産物がたくさんありますからね。 いずれにしても、アリーナは地域住民にとって愛着あるホームタウンのシンボルになっていく施設です。今秋には筑波大学のキャンパス内にカスミの新店舗もできますし、筑波大学と一緒につくばのホームタウン化を進めていきたいと考えています。永田 カスミさんにもご協力いただくキャンパス内ショッピングモールは、キャンパス内の宿舎に住む学生や留学生の利便性の向上が主な目的ですが、市民の皆さんにも地域の交流拠点として気軽に利用してもらいたいと考えています。小濵 学内に塀がないのが筑波大学の特徴ですよね。開かれた大学という建学の理念をあらゆる面で実践されていますが、産学連携のさらなる充実に今後も期待しています。本日はありがとうございました。(2018年5月7日、筑波大学にて収録)アリーナは地域にとって愛着あるホームタウンのシンボルになる施設です。(株)カスミ取締役会長2000年(株)カスミ入社。2002年から2010年まで代表取締役社長、2010年に代表取締役会長。2017年より現職。2018年5月日本チェーンストア協会会長就任。小濵 裕正(こはま ・ ひろまさ)9

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