Cha-ble_Vol26
10/16

口いっぱいに広がる濃厚な甘みと、とろけるようななめらかさ。ポテトかいつかの熟成焼き芋は、自然の恵みがそのまま上質なスイーツの味わいに。「焼き芋の概念が変わる」と全国に知られる逸品です。茨城県は鹿児島県に次ぐさつま芋の産地。昭和42年、三輪トラックにさつま芋を満載し、東京の焼き芋販売業者に卸したのがポテトかいつかの始まりです。15年前には、スーパーマーケットの焼き芋機用の卸売に乗り出します。香ばしい匂いが広がり、カスミ店頭でもたちまち人気を集めました。当時の主力はホクホク系の紅あずま。8年前に新品種の紅はるかが登場し、オリジナルブランド「紅天使」の名で発売すると、一気に焼き芋ブームに火がつきます。その美味しさの秘密を、副社長の貝塚拓さんが教えてくれました。「紅天使のしっとりした食感と甘みの強さは衝撃的です。収穫直後のさつま芋は甘みが薄いのが常識ですが、紅天使はすぐに甘みが乗って一年間安定した味で出荷できます。より美味しく提供するため、独自に貯蔵技術を開発し、温度と湿度をコントロールして長期間熟成させています。その甘さを最高に引き出す食べ方が、焼き芋なんです。じっくり熱をかける間に、デンプンが糖に変わっていきます」紅天使は、冷めても固くならず、冷やすことでさらに甘みが濃厚になるのも魅力。その特徴を活かし、冷凍・冷蔵の焼き芋を商品開発。素朴なおやつだった焼き芋が、贈答品へとイメージを一新。カスミのギフトでも人気を集めています。また、干し芋、大学芋、甘露芋など加工品も充実。商品開発を一段と強化しており、新しく自然な甘味と出会う楽しみがますます広がります。「全国展開している焼き芋機コーナーを、今年から“ほくほく山 KAITSUKA”の名称で統一します。焼き芋は感動を与えられる食べ物。無限の可能性を秘めています」アツアツでも冷んやりでも美味しく食べられる、蜜が滴るような熟成焼き芋が、茨城の大地から全国へと送り出されていきます。甘い蜜をたっぷり含んだ紅天使を、最新の貯蔵技術によって一年を通して出荷する焼き芋日本一を目指して意欲的な挑戦を続ける、代表取締役副社長の貝塚拓さん(右)、営業部リーダーの高橋優斗さん(左)熟成焼き芋(茨城県かすみがうら市)ポテトかいつか10

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る