Cha-ble_Vol26
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宿場町からレイクタウンへ時代とともに表情を変える水辺のまち越谷(埼玉県越谷市)江戸時代、日光街道の宿場町「越ケ谷宿」として栄えた越谷。現在は、都心まで約25キロメートル圏の立地と、交通アクセスの良さから人口約34万のベッドタウンとして発展しています。古くは「水郷越谷」と呼ばれた土地で、市内には大きな河川と農業用の用水路が縦横に流れています。市の中心部を流れる「葛西用水」もその一つ。川の土手沿いにある遊歩道を、スケッチをしながら歩いてみることにしました。しばらくすると、川沿いの土手の上に見えてきた大きな建造物。瓦かわらぞねせき曽根堰という農業用水を貯めるための堰で、あたりには芝生広場や遊具なども整備され、用水の歴史を紹介した案内板もありました。それによると、かつて利根川や中川に近い越谷の人たちは洪水に悩まされ、ため池や農業用水をつくって治水と利水に努めたようです。そうした歴史も今は昔。堰の上流には水色のしらこばと橋、その向こうには、越谷駅前の越谷ツインシティやビル群が見えます。そんな越谷が、さらにぎやかな街に変わるきっかけとなったのが、2008年につくられた越谷レイクタウンです。その名のとおり、まるで湖のように大きな調整池のほとりに広がる巨大ショッピングセンターとニュータウン。周辺には遊歩道や桟橋も整備され、週末には家族連れの憩いの場に。池では春や夏にヨットやカヌーを楽しむ姿も見られるそうです。時代とともに表情を変える水辺のまち越谷。市内に現在カスミは6店舗、地域ごとのニーズや変化に応じたお店づくりを進めています。絵=古山 浩一13

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