Cha-ble_Vol27
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7統の食文化を支える技術を発掘発見し、地元の生産者の方々とともに地域活性化を進めていこうというもの。地産地消の酒づくりも、こうした地域商品の取り組みの一つとして始まりました。 2018年5月。水を張った田んぼに子どもたちの歓声が響きます。茨城県常陸太田市芦あしま間地区。きれいな水、きれいな空気、良質な土、ここにはおいしい米づくりの条件が揃っています。「たくさんの親子の皆さんに田んぼに入ってもらって、今日はすごくうれしいです。お米をつくるということは農地を守って後世につないでいくということですから、農作業を体験することで食べ物の大切さに気づいたり、お母さんがよそってくれたごはんを一粒残さず食べるとか、そういう子どもが増えると私たちのやりがいにもなります」 そう話すのは栗原農園の小澤正徳さん。この地域で田んぼ1枚1枚の個性を生かした米づくりに取り組んでいます。 ご夫婦で参加したお客さまは「酒米の田植えは初めて。とても楽しかったです。秋の稲刈りにもぜひ参加したいです」と話していました。 この日の田植えにはカスミの地域商品開発担当者も参加。今回の企画の狙いについて「オリジナル清酒をつくるにあたり、お客さまに米づくりからご参加いただき、産地や生産者の想いにふれたうえで出来上がったお酒を召し上がっていただけたら」(坂本博人・地域商品開発部)と話し、参加したお客さまや生産者さまと一緒に泥んこになりながら田植えで汗を流していました。 2018年9月。たわわに実った酒米の稲刈りが行われました。これに先立ち、参加者は実際にお酒の仕込みを行う蔵元を見学。日本酒のつくり方や工程について学びました。また、蔵元見学の後には、中庭でカスミの管理栄養士による食育教室も行われました。 2019年2月。しんしんと冷える酒蔵の朝。いよいよ育てたお米を使い、お酒の仕込みが始まります。米づくりから一緒に地元の蔵元で仕込み

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