Cha-ble Vol28
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サクサク感としっとり感が一つになった、新しくて不思議な食感が魅力の半熟カレーせん。カレーの香りがふんわり広がり、隠し味のウスターソースがどこか懐かしい味を生み、ピリッとスパイシーな余韻が楽しめます。「あとを引く美味しさに手が止まらない!」という声が続々と寄せられる大ヒット商品です。人気に火がついたきっかけは、高速道路のサービスエリアで大々的に販売したこと。さらにテレビ番組で話題をさらい、全国にその名が知れわたりました。半熟カレーせんのベースは、煎餅屋仙七が誇るぬれせんべい。実は代表取締役の町田功さんは、ぬれせんべいの概念を変える商品をつくり上げた職人です。「食感も味のうち。噛んだ時の音が、脳に美味しさを伝えます。従来のぬれせんべいの問題は、湿気っていること。それを防ぐには、でんぷんの老化現象を止めなければなりません。試行錯誤の末、8年の歳月をかけて完成させたのが、もちもちザクザクした新食感の『ぬれやき煎』です」平成14年、桜川市真壁町にぬれやき煎を看板商品とする米菓製造会社「まるせん米菓」を設立。さらに平成17年、米菓販売会社「煎餅屋仙七」を設立し、こだわりの煎餅職人だった祖父・町田仙七の名を冠したブランドを打ち出しました。新たに20種類以上の商品を開発し、その後も意欲的に新商品を送り出す中で、5年前に発売したのが半熟カレーせんです。「お袋がつくってくれたカレーの味をイメージしました。目指したのは、つい何枚も食べたくなる味です」個性を際立たせるため揚げせんタイプのぬれせんべいとし、商品名は「ぬれせん」ではなく「半熟せん」に。現在はカスミ9店舗で、半熟カレーせん、ぬれやき煎を含む7アイテムを常時販売しています。町田さんの夢は、真壁の水と米を使い、日本一美味しいせんべいをつくること。これからも五感に響く美味しさを追求し、茨城から全国へ発信し続けていきます。煎餅屋仙七ブランドを発信する代表取締役の町田功さんと直営店のみなさん。現在のアイテム数は30種類以上。半熟カレーせん(茨城県桜川市)煎餅屋仙七10

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