Cha-ble_Vol29
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13太平洋に臨む風と海とピーマンのまち 神栖市は茨城県の東南端に位置しています。太平洋に臨む海岸線には風力発電の大型風車が40基以上も立ち並び、ドラマやCMのロケ地としてしばしば登場します。海からの強い風を生かして発電されるクリーンエネルギーは、市内全世帯数の電力をまかなっても余るほどの発電量があると言われています。 風車は陸上建設のものと、海底に基礎工事を行う洋上建設の2種類があります。建設で一番大変なのは巨大な資材の運搬。直径40メートルの羽根とそれを支える高さ60メートルのタワー部分は近くの鹿島港で陸揚げされ、道路を閉鎖して建設地まで運搬するため、その苦労は相当だったようです。 太平洋と利根川に挟まれた平坦な土地の市内にはサッカー、ラグビー、テニス、野球、水泳などさまざまなスポーツ施設と宿泊施設が整備され、スポーツ合宿の里としても知られています。 農業では温暖な気候と水はけのよい砂質の土を利用してピーマンの栽培が盛んで、生産量や作付け面積は日本一です。市の北部には鹿島港と鹿島臨海工業地帯があり、170社以上の企業が立地し製造品出荷額は茨城県内1位。巨大コンビナートは工場夜景のスポットとして人気があります。 近ごろでは、住宅取得費の一部として最大100万円を市が助成するなど、手厚い子育て支援策に魅力を感じて移住する子育て世代も増えています。そんな神栖市に市内4店舗目となる、フードマーケットカスミ土どあい合店がこの春オープンしました。かみす(茨城県神栖市)絵=古山 浩一

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