Cha-ble_Vol29
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4て社会参加できる地域をつくる障がい者と健常者が一緒に働く野菜センター 「お客さまのために」を理念に地域と共に発展してきたカスミグループは、誰もが仕事を通して社会参加できる地域社会づくりを目指し、グループを挙げて障がい者雇用に取り組み続けています。 カスミの特例子会社「カスミみらい」は、土浦市にある野菜センターで野菜やドライフルーツの加工・包装などを手がけています。ここで加工された商品はスーパーマーケット「カスミ」の売り場に並びます。 同社は2018年、障がい者が自立を目指し働きがいを持って仕事をしてもらうことを目的に設立されました。従業員の約6割は10代から40代の知的障がい者で、健常者と一緒に仕事をしています。 作業内容は、大根やキャベツなど野菜のカットのほか、袋詰めや値付けラベルの貼付など。働いている障がい者は「責任はありますが、みんなで助け合っているのでやりがいも大きい」「自分の加工した商品がスーパーの売り場に並んでいるのはうれしい」と手応えを感じているようです。仕事と余暇の両面からやりがいづくり 株式会社カスミみらいは、「自立するみらい」「共生するみらい」「友愛に満ちたみらい」の3つのみらいを掲げて設立しました。その経営方針を実現するための取り組みは業務だけでなく、レクリエーション活動にも生かされています。→ →従業員と家族が参加した料理教室では、将来の自立を目指しお弁当づくりに挑戦。カスミの管理栄養士を講師役に、仲間や家族と一緒に簡単にできて栄養バランスの良い調理法を学びました。また、バーベキューや職場見学会など、仕事だけでなくさまざまな場面で職場の仲間や家族ぐるみの交流を大切にしています。 カスミではこれまでにも比較的軽度の身体障がい者を中心に、約200名(2020年2月末現在)を受け入れ店舗業務を任せてきました。カスミの障がい者雇用率は3・44%(2020年4月末現在)。誰もが自分の能力を発揮して活躍できる共生社会を目指し、これからも積極的に障がい者雇用に取り組んでいきます。株式会社カスミみらい(株式会社カスミ特例子会社)設立日 2018年9月3日事業内容 野菜の加工・包装・青果物の卸売業所在地 野菜センター:     茨城県土浦市神立中央3-16-2スーパーマーケット「カスミ」で販売する野菜などを加工・包装する仕事仕事と余暇の両面から「やりがい」づくり働く仲間とのバーベキュー

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