Cha-ble Vol30
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GREEN BEERMORIYA 苦みを抑えたフルーティーな味わいは、まるでビアカクテルのよう。喉ごしさわやかで飲みやすいと好評の「MORIYA GREEN BEER」は、地元産ホップを使った守谷市オリジナルのクラフトビールです。 「そもそも茨城でホップが育つの?」「なぜ市役所がビールを?」と驚きをもって守谷市役所企画課係長の南﨑慎輔さんに聞いてみました。 このビールが誕生したのは平成30年。きっかけは、守谷市らしい緑化のアイデアを考える中で、ホップをグリーンカーテンとして育てる案が採用されたこと。せっかくなら収穫したホップでビールをつくり新しい特産品にしよう、売り上げの一部を環境保全に役立てようと、構想がふくらんだといいます。 「ホップは最強の雑草と呼ばれ、初夏から夏にかけてみるみる成長し、株分けして増やすこともできます。最初は市役所敷地で30株から始まり、3年目の今年は市内の学校や商業施設など計7カ所で120株を栽培しています」 8月下旬から9月上旬に実を収穫し、ヘタなどをきれいに処理して冷凍保存。春と秋の2回に分けて静岡県の醸造所へ運び込み、約1カ月でビールが完成します。 「初年度の5千本は市内の酒店5店舗で販売し、2週間弱で完売。2年目は9千本、今年は1万8千本(予定)と生産本数は右肩上がりです。御所ケ丘中学校美術部の生徒さんにデザインしてもらい、お土産用ギフトボックスもつくりました」 カスミでは今年春から15店舗で販売。期間限定で売り場に並ぶと、あっという間に売り切れる人気ぶりです。今年冬は17店舗で販売中! 税金を使わず地域ぐるみで特産品をつくりあげた取り組みは注目を集め、全国から視察や問い合わせが相次いでいます。「来年は市制施行20周年なので、市民の皆さんの声を取り入れながら2種類目のビールをつくりたいですね」と抱負を語る南﨑さん。飲めば守谷が緑いっぱいのまちになる、地元にも地球にもやさしいビールです。茨城県守谷市役所 総務部市長公室企画課 係長企画・統計グループ 南㟢 慎輔さん茨城県守谷市10地元の中学生がデザインしたギフトボックス

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