のすぐ隣が当社の波崎店(茨城県神栖市)なんですね。で、波崎店の出店用地を地主として提供したのが始まりです。社の波崎店が大変お世話になりました。長く続きましたが、幸い当社には衛生的な設備を完備した自前の井戸がありまして、いち早く生産を再開できました。だいたんでしたね。所ですから。(笑)たお店に運んで販売したんです。お客さまからも喜ばれたと聞きました。当時この辺りは液状化による断水で水が出なくて、どのスーパーもお刺身をつくれなくて食べられなかったから。ても、災害時はどこも困り事だらけですから。学びました。地域で一緒に商売をしている皆さんに、カスミは支えられていると。商品だけのつながりが流通業ではないと改めて感じました。取引していただいていますから。結果です。取引は何年になりますか?ね。それ以前も水産の仕事はしていましたが、本格的に量販向けの加工製造を始めたのが約30塚田 津久浦 塚田 津久浦 塚田 津久浦 塚田 津久浦 塚田 津久浦 初めて津久勝さんに伺いましたが、御社御社の創業者の時代からのお付き合い2011年の東日本大震災の時には、当あの時は地震による断水が市内全域でその時に、波崎店の鮮魚部が助けていた水と場所を提供しただけですよ、ご近お店の皆さんが当社に来てお刺身を切って、ま助かりました。いち早く商品を届けたくでも、あの時の経験を通して我々もいろいろと当社の商品を信頼していただいて長くお客さまが認める価値に我々も共感した蒸し蛸と煮魚を中心に30年以上です塚田 津久浦 塚田 塚田 寿司をはじめとする生食の文化、水産年前です。きっかけは何だったんですか?当時、魚の不漁が3〜4年続いた時期がありましてね、これじゃいかんと、加工で事業の柱をつくろうと。一念発起のきっかけになったのがタコでした。現在、当社は100%※1ていますが、当時、蒸し蛸壺つぼをり漁ょ扱うでう獲常じっょたう磐ばタんのコ水を産使会っの方が断然いいんです。そりゃそうですよ、一尾ずつ生け捕りにするんだから。それで後発の当社としては、何とか特色を出すために壺蛸にこだわってカスミさんに持っていったら、すごく気に入ってもらって、それ以来のお付き合いです。とにかく歯応えが全然違いますよね。口に入れた瞬間にわかる。生鮮品ですから当然、経時変化があるわけですが、やはり商売の現場で重要なのは官能的鮮度、五感に訴える鮮度です。しかも加工してもそれを感じさせる商品というのは、我々スーパーにとってはとても得がたい存在です。むしろその魅力を伝えきれていないのは、我々の努力不足かもしれません。物を多様な食べ方で楽しむ和食文化など、日本特有の魚食文化が今、世界で注目されています。ワインが一つの教養として語られるように、近い将来、日本の魚食文化は世界で教養として語られる存在になると私は思っています。世界に目を向けてみると、海産物の生産量はこの50年で4倍以上に伸びています。全世界で海産物に対するニーズが高まり続けているのです。水産業に大きなチャンスがあるのは間違いありませんが、懸念されるのは温暖化による海の変化や水産資源の枯渇ですよね。私は毎朝市場に行きますが、おっしゃるように温暖化の影響か、近海物の魚が減っているのを肌で感じ危機感をもっています。海水温が上昇すると海の酸性化が進み、(※1)穴ぐらを住処とするタコの習性を生かした日本古来の漁法。 1つの壺に1匹しか入れず、生け捕りにできるため鮮度が良い。魚の孵化率が下がるという話を聞いたことがあります。漁獲高の減少の背景には乱獲だけでなく、魚が育ちにくい環境の変化が影響しているのかもしれません。漁獲高の減少に加え、このところの急激な円安で輸入原料の仕入れ価格が激しく高騰しています。当社も西アフリカ産の壺蛸を使っていますが、いくら品質が良くても安易な値上げはお客さまの買い控えにつながってしまいますから、一部原料を三陸産の国産壺蛸に切り替えて新商品を開発しました。 その日の朝、地元茨城で炊き上げたものを「朝炊き蒸し蛸」と銘打って月に1回カスミさんだけで販売しています。日付が変わる深夜12時過ぎから炊き始め、朝6時に工場から出荷。昼過ぎには売り場に並びますので鮮度は抜群ですよ。ありがとうございます。品質は維持しながら、価格面でもメリットを出す。物価高で価格に敏感なお客さまが増えている今こそ、価値と価格の両面で納得していただける商品開発が大切だと考えています。漁獲高の減少や原料価格の高騰という課津久浦 塚田 津久浦 塚田 お客さまにも大変好評です。津久浦 塚田 地域で一緒に商売をしていくということ世界に誇れる日本の魚食文化 7 原社の料多にく使はうトのロがー主ル流船でのし底た引。きで漁もで、獲鮮っ度たはタ壺つコぼこ蛸をだ
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