Cha-ble_Vol17
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1を味わういばらき冷やした豚しゃぶと、ニンニク・生姜・長ネギのさわやかなタレが相性抜群。食欲をそそります。茹で豚の香味だれたっぷりの夏野菜と豚肉を炒め、調味液にひたして冷蔵庫へ。ひんやりと涼味あふれる一品です。夏野菜と豚肉の焼きびたし地養豚飯島さんと心を一つにする熱意ある生産者が、豚の飼料と健康状態に細心の注意を払って飼育。飯島畜産では、SQF認証の厳しい安全・品質管理のもと加工し取引先に送り出します薄切り豚肉で、明太子と一緒にお好みの野菜やチーズをくるりと巻いた変りダネのとんかつです。明太子入りロールとんかつれます。それを販売用にカットする加工室を案内してもらいました。新鮮な豚肉を提供するため、カット作業は朝5時に始まり、午後2時までに終わらせます。大きな枝肉をモモ、ロース・バラ、カタに切り分けて骨を抜き、金属検出器を通し、ビニールシートで包装。そこまでの工程にかかる時間は、1頭につき約15分。熟練した職人の流れるような手さばきが、早さと丁寧さの両立をかなえています。 加工室は衛生管理・安全管理が徹底され、入退室の手続き、作業工程、道具の定位置管理をはじめ、あらゆることが厳密に決められています。飯島畜産では、2007年にSQF認証を取得。これは、食品の安全を管理するHACCPの要素に加え、品質を管理するISO9001の要素を取り入れた国際規格で、茨城県内の食肉業で取得しているのは1社のみです。 「食品を扱うことは命を預かること。私たちが正直に安全・安心な商品づくりをしていることをきちんと証明するため、ハードルの高いSQF認証にチャレンジしました」と、言葉にも熱がこもります。そうした価値観を社内で共有するため、会社のルールブックにあたる『経営計画書』を毎年作成し、全社員に配布。朝礼などに活用され、手帳がボロボロになるまで読み込まれていました。付加価値の高い豚肉をカスミから食卓へ いばらき地養豚の出荷先は、量販店はカスミのみ。カスミの取り扱い店舗数は年々増え、現在70店舗まで拡大しました。 ほかに、都内のホテルや有名料理店などにも出荷され、プロの料理人から高く評価されています。また、4年前からウインナー、豚汁、カレーなど加工品の製造に乗り出し、今後はギフト商品として展開していく考えです。「おいしいものを食べると皆さん笑顔になるでしょ。食に携わる仕事をする者として、それが一番うれしいですね」と語る飯島さん。品質と安全を守りながら、いばらき地養豚の付加価値を高める取り組みが続いています。

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