Cha-ble_Vol17
5/16

多様な調理をフライパンで。和食 のチカラ。多様な調理をフライパンで。れるのが魅力。体を温める効果があって食物繊維も豊富なので、女性におすすめです。油で炒めることで、さらに栄養の吸収が良くなります」 フライパンは鍋よりも口径が広いため、大量に作っても野菜の重みで煮崩れしないのもうれしいところです。魚と野菜を時間差調理味付けはめんつゆで 2品目は「焼き魚の千切り野菜あんかけ」。焼き魚は朝食の定番ですが、野菜たっぷりのあんが加わると彩りも栄養バランスも良い主菜となります。 さて、下ごしらえや後片付けの手間で敬遠されがちな魚料理ですが、切り身魚をフライパンで調理すればそんな悩みも解消。「今は下処理なしで使える切り身魚が増えています。また、フライパンに魚焼き専用ホイルを敷くだけで、おいしく焼けて後片付けも簡単。フライパンを洗わず、そのまま野菜あんづくりに進めます」。 あんの野菜は、千切りたけのこの水煮を買っておけば、あとはニンジンとシイタケを切るだけ。味付けにめんつゆを使うとだしを取る手間もいりません。炒めた野菜に調味液と片栗粉を加え、そこに焼いたサケを戻してとろみがつくまで煮込んだら出来上がり。一つのフライパンが、焼く、炒める、煮ると大活躍します。 「和食は素材を味わう料理なので、シンプルな味付けがおすすめ。だしや調味料に凝らなくても、うま味の出るシイタケ、香味野菜の三つ葉、食感の良いタケノコなどの組み合わせで、味に奥行きと変化が生まれます」 サケのほかにマグロ、サワラ(春)、タラ(冬)などの切り身、旬の野菜や冷蔵庫の残り野菜などを使って自由にアレンジしてみましょう。炒めると揚げるの中間で夏野菜を丸ごと素揚げ 季節感を楽しむのも和食の特徴です。そこで副菜のもう1品は、夏野菜を使った「ナスの揚げびたし」。 まず、ナスに火が通りやすいよう縦に切り目を入れておき、多めのサラダ油を熱したフライパンで、ナスを転がしながら素揚げします。一旦ナスを取り出して油を別の容器に移したら、フライパンにめんつゆと水を入れて沸騰させ、ナスを戻してサッと煮絡めれば出来上がり。 ナスの揚げびたしは、輪切りや乱切りなどいろいろな切り方がありますが、今回切らずに丸ごと1個を使った理由は、器や盛り付けに凝るのも和食の楽しみだから。最後にナスを絞って器に座らせ、薬味を上品に添えて料亭風に仕上げてみました。 これで3品が完成。あとはごはんとおみそ汁があれば、一汁三菜の充実した和食が整います。さあ今日からさっそく、フライパン和食をご家庭の食卓に取り入れてみませんか。WASHOKU(上)魚焼き専用ホイルがないときは、普通のアルミホイルに薄く油を塗ればOK。フライパンなら身を返しやすく、仕上がりもきれい。(下)ナスを丸ごと調理するにはフライパンが便利。素揚げすると味が染みやすくなります。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です